2010年4月24日土曜日

抽象絵画

日本橋のギャラリー砂翁http://www.jpin.co.jp/saoh/current.htm
岩本拓郎展を見てきた。
力のある抽象絵は怖い。
そんなイメージを描いていた。
画面のイメージによって喚起される、またはされない妄想が自分自身
と向き合うことを強いる。その堪え難い孤独感が怖いのだ。
まして絵にタイトルもついていない。
完全に放っておかれるのだ。
それが、この展示の作品では、自分の思い描くイメージ(妄想?)か
ら絵がするりと逃げていき、そこにある美しい絵の具の物質があっけ
らかんと笑っているような、そんな経験をした。絵とコミュニケート
し共存している自分を発見することに。
怖さは吹き飛んだ。
これも作者の岩本さんの精神性が見ているものより深くおりて行っ
て、そこに到達する者を待っていて、やさしく微笑んでいるような
強さから来るのかもしれない。
岩本さんいわく、自分でも今日見た画面が明日には全然違って見え
る。そうだ。絵がその時その時の自分の心を反映するというわけだ。
久しぶりにいい抽象画に出会えた日だった。







2010年2月28日日曜日

インヴィクタス

映画インヴィクタスを見に行く。
映画、スポーツそして政治。
大衆を熱狂させるスポーツの感動を政治に反映させ、
さらに映画に落とし込んで観客の熱狂を誘うといった
全体の構成のクレバーさが目立ち、
こちらが感動すればする程警戒心がましてしまい、
あまりのめり込めなかった。
ネルソンマンデラの打算的な賢さといった一面を
描いたのは不意打ちでよかったのだが、、、。

しかしクリントイーストウッド監督の
前作ミリオンダラーベイビーといい
感動のつぼをつく巧妙さはすごいな。
マカロニ魂っすかねー

2010年1月17日日曜日

本来の豊かさ


今日、地元の公民館でドキュメンタリー映画
「アレクセイと泉」監督:本橋成一、音楽:坂本龍一をみる。86年に起きたチェルノブイリの原発事故の近隣の村を2000年から追ったドキュメンタリー。50人の老人とアクセレイという一人の青年が小さな村で、ロシア政府からの立ち退きの勧告を聞かずに生きて行く話。この村の泉は100年前の水が出るらしく、原発事故による汚染も検出されずに住民にわき水を提供し続けている。住民は泉を守り、自然との共存、自給自足の生活を営んでいる。
今回の上映は、講演とセットで本橋監督の話も興味
深かった。厳戒な寒さの中、水を巡る住民たちの自然
を尊重する生き方に本当の豊かさを見たことをとつと
つと述べられていた。今回は16ミリフィルムでの
上映で、映像のアナログな素朴さが心地よかった。
また坂本龍一の音楽との絡みも素敵だった。

続いて、恵比寿のナディッフで行われたヨーゼフボイス
に関する、トークセッションに顔を出す。
会田誠×松陰浩之×モブノリオという豪華な顔ぶれ。
ここでも84年に来日したボイスのアートの思想を改めて聞いて、
自然を尊重するスタンスをシュナイダーの理念と重ね合わせて
語っていたのが印象に残る。来日以来、四半世紀をへてボイス
の思想が見直され、経済一辺倒の昨今の世界の価値観が、大不況を
経た今どのように変わって行くのか、はたまた変わらず
にインチキ臭い地球を守ろう的なスローガンだけが舞い続け、
経済に重きを置き続けるのかというのがとても興味深い。

そんなこんなで、現代の資本主義社会のなか都会に住み続ける
身に、感じられる豊かさについて考えさせられる一日だった







2010年1月15日金曜日

アート周辺

新年も明けてだいぶたちます。
とりあえずおめでとうございます!
最近アートの周辺事情に興味を持っていて、
「現代アート入門の入門」(山口裕美)
という本を読む。
現代アートのチアリーダーをやっておられる方で、
現代アートを巷に浸透させるための活動をしてお
られる方。印象に残ったのが、80年代のニュウ
ペインティング
の勃興を支えた、女性たちを例に取り、日本でも
現代アートを支えるのは女性ではないのかと、日本
の未来を予測している部分。確かに家にいる時間も
長い女性は、家に置くアートにもうるさくて当然だし、
得意のおしゃべりというコミュニケーションツールで、
ネットワークを広める力があるのも女性である。
ブログやsnsの力も現代ではカウントできるが、やはり
相手の顔を見てするおしゃべりのほうが現実感として
残るのは当然ではないだろうか。
そういった意味でも、楽しいがあまり得意ではない女性
との関係作りもやって行きたいなと思う今日この頃です。







2009年12月16日水曜日

ヌード

家に帰って来てからの、寝る前。
朝起き抜けに、それから昼食後
この三つのタイミングで一日3本のウィンストン
6mgを吸う。
なんだか刑務所みたいだが、あんまり日常的な飽き
のこない贅沢なひと時です。

昨日は護国寺でオールムーヴィングのクロッキー会
があり、ある人に誘われて参加。ダンサーがヌードで
舞いそれを描くという趣旨だが、ダンサーの舞は速く
てとても静止画に定着出来ない。
ぼーっと見てると舞のストーリーに入り込み、舞踏の
鑑賞に。時に拍手したくなる様な姿にであい、なんだ
か下手な絵を描く気もしなくなってくる。
人間の身体がニスのきいた平らな木の床に突っ立って
る。それだけでロジカルだし、奇麗な風景だ。
シンプルで雑味が無い例えばキキスミスの彫刻を
見てるみたい。

ムーヴィングは面白い。

あっという間に、時間が来て、クロッキー会の方々と、
お酒を飲みに流れる。楽しいひと時を過ごし、めっきり
寒くなった家路へとつく。冷える為か帰り道が長く感
じられる。こんな冬の緊張感のなかでも家についての
一服は心地よい。










2009年11月21日土曜日

アートフェア初日

アートフェアの内覧会があった。

自分のブースの設置を4時に終え、8時まで70

のブースを散歩して回った。目にとまった絵に

足を向け、好きなものだけ集中して見る。

贅沢なひと時を過ごした。

若手が多く、不景気なので、全体的に安価な今回

のフェア、そのなかでうちのギャラリーのおいていた

草間弥生の40cm×20cmの水彩にうん百万の

値が付いていたり、アートの世界は恐ろしい。

終わりにGALLERY FURUYAのオーナーに

中華をご馳走になる。アートを熱く語るオーナー。

言葉の端々にプロの視点がひかり、飽きさせ

ないトークに引き込まれ時のたつのを忘れた。

気づいてみれば夜中になっていた。

アート漬けの一日だった。

2009年11月10日火曜日

鎌倉巡空

アートプロジェクト、「鎌倉巡空」を見に鎌倉へ。
長谷寺に設置されていた、加藤力さんの作品が面
白かった。寺の庭先に浮かんだ金のバルーンは、
長谷寺の巨大菩薩の顔の高さに浮かんでいる。
バルーンは空っぽだ。何か現代の日本の宗教に
たいしての空虚感がぽっかりと浮かんでいるようで
面白かった。